お稽古物語(初期苦労篇)

踊りを始めたばかりの頃の
さまざまな苦労・・・を
つづってみました。


初めて日本舞踊に触れた人の
おそらくほぼ98%の方が
ここに記したことと同じ経験をなさっていると思います。



不器用ながらゆっくりと一つ一つ克服してゆき・・・・・

一つ克服すると、また次の課題がどんどん増えて、
進むだけ苦労は増えていき・・・


それが喜びだったりする。


だから踊りは止められない!!!(^^)



1・音が聞こえない!!・・・・・・・・・・・
「あみちゃん。せーきのぉーこまーん♪ってやつから始まるんだよ」
というSちゃんの言葉通り、初めてのお稽古は「関の小万」という演目で始まりました。

バレエをやっていたので、体を動かすことは苦になりませんでしたが、
最初のころ、まず自分でショックだったのが、

「何も聞こえない。聞いてない」
ということ!!


先生の声、「よっ!」とか「はっ!」とかは聞こえるのに
肝心の音楽がまったく聞こえない。

音楽にあわせて踊ってる実感が無いのです。

つまり・・。長唄や三味線の音に耳が慣れてないということと
今ままでの人生で「したことのない動き」をするということで、
全部が一杯一杯なわけです。


「音、BGMになっちゃってるでしょ?」
という師匠のお言葉は名言です(笑)。そう、まさにBGM。

BGMにならなくなるまではずい分時間がかかりました。
    
    (私なりの克服方法)
       先生にお願いして、テープ演奏をダビングしていただき、それを
       ウオークマンで四六時中聞いて、とにかく無理やり体になじませました。
         一日一回聞く、っていうレベルではなく、本当に四六時中・・(^^;)
       




2・「振りが全然覚えられない」・・・・!!!
新しいところまで進んで・・・・お稽古が終わって・・
家に帰ると、もう、何も覚えてない・・!!

これは相当悩みました。あまりの記憶の悪さに
「頭がおかしくなったのかもっ?!」と、真剣に悩みました。

音のお話と同じで、結局、なれてないことをやってるため、
脳みそに、「記憶スペース」がない状態なわけです・・。


     (私なりの克服方法)
       歌詞をすべてノートに書き出し、とにかく、部分的でもいいから、
       ちょっとでも覚えてるところを書き出す。絵と言葉で。間違いを恐れずに、
       とにかく、書いてみる。さらに、三味線譜を入手して、それも書き込むと
       タイミングがわかりやすくなる・・。で、テープを聞きまくる、と!
       コレを繰り返したら、ある日、急に覚えやすくなりました。
                         
                            
                         
                         
3・腰が決まらない・・・!!!!  
             「もっともっと低く腰を落として・・!そうそこ!」
             「・・・・んがっ!・・先生・・太ももがっ・・い・・痛い!!
             「頑張って!そのままそのまま」
             「せ、先生、まさか、この踊り、・・・
              全部このまんまの腰の高さで踊るんですか?!
             「そ♪頑張ってね(^^)」


           ・・・・・・・(T^T)・・・・・・・・・・・        

             「あなたは背が高いから、ちょっと人一倍苦労しちゃうけど、
               まあ、運命だと思って。

            ・・・こういうことです。びっくりするくらい、膝、曲げます。
              腰、落とします。すんごい大変です。汗だらだらです。
              こんなに、体力と筋肉を使うとは夢にも思わなかった!!

     (私なりの克服方法)
        ひたすらひたすらひたすら・・沢山お稽古するしかない・・(T^T)
        全然、今なおまだまだ克服できてないし。毎回格闘中。
        頑張れ!私の筋肉!!!!






4・首振りが上手く出来ない!!!
             日本舞踊の特徴として、首を「1・2・3」と振る動きがあります
             コレが・・・・・・・

             大変難しいっ(T^T)!!!!!!!
             いろんな振り方がありますが(男、女、子供など)どれもこれも・・です。


             先日の浴衣浚いのビデオを見て、愕然。私の首振りは本当に下手くそです!

        (私なりの克服方法)
          全然わかりません!悲しいくらい、わかりません!師匠の素晴らしく美しいお首の動きを
          見るにつけ、ため息ばかりです。師匠が一つ、ヒントをくださいました。
          「いろんな踊りを踊ること。」・・・・。これは師匠の「名語録」のほうでお話しましょう

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